柳に風。
かなりマジメに書いてみる。
「柳に風」
その昔、プロになる前。何も知らずに飛び込んだお茶の水の薄暗い地下道場で出会った私の最初の寝技、柔術の師匠の言葉。師匠が亡くなり、その結果、総合デビューする事になった、私の人生の中で、格闘技のぞいても人生の中で大切な人の言葉。師匠の言葉。
これを、デビューするとき、某書道家の方が、売ったらすごい金額になりそうなんですが、プレゼントで書いて下さったもの。
宝物。いろんな意味で。
ずっともったいなくてしまってたのを、別居きっかけで引っ越してからずっと玄関に飾ってるんだけど、日々忘れてた。本当に。この言葉の意味を。
柳に風。
これは柔術の技術的な部分もあるけど、日々の人生でも重い言葉。
柔術や格闘技ならば。力で勝とうと思うな。柔軟に身を任せ感じてチャンスを見逃すな、ていうかもっと深くて言葉に出来ないんだけど。もっと深いのよ。体ではわかってても言葉に表す方法が解らない。
でも、日常生活ならば。なんていうか。
根を張り、抵抗せずとも揺られながら流されそうになりながらも、その根元を見失うな、その根元を育てる努力を怠るな。
私はそう解釈してる。
それを毎日目にしてるのに、なんていうかボンヤリしちゃってたなって思った。今日、靴箱作ったりして玄関周りアレコレしてて、改めてじっくし眺めて、なんていうか頭殴られた感じ。
私は吠えて生きたい。逃げたくない。だから、吠えるからには、根元が大事なんだ。
襟ただす感じ。亡くなって何年経とうが先生は先生なんだな。
先生、ありがとうございます。
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